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われ凍土(ツンドラ)の下に埋もれ

『われ凍土(ツンドラ)の下に埋もれ―アッツ島、山崎軍神部隊の叫び』牛島秀彦(1984/7)Bigman ブックス

「シベリアの話?」
読書中に嫁から問われた。タイトルからそう閃いたのかな。
「アリューシャン」
と答えた。
「それどこ?」

さてさて本著書は太平洋戦争(大東亜戦争)中に行われたアリューシャン作戦のお話です。
北方のソ連とアメリカの連絡路をアッツ島に飛行基地を建設して分断するとか、その他諸々。
ややゴリゴリ系の戦記モノです。

アッツ島・キスカ島占領→飛行場建設→米軍上陸→アッツ全滅→キスカ島撤退。

この戦いでのアッツ島の守備隊は大東亜戦争の最初の「玉砕」として「軍神」と崇められました。
「玉砕」や「軍神」とかいうと聞こえはいいですが、内容は鉄対肉の見るも無惨な全滅。
「玉砕」と言葉を換えるだけで、ずいぶん感じが違うものです。

著者は「終戦」ではなく「敗戦」だとも言っています。
「終戦記念日」、内容は無条件降伏の「敗戦の日」なんです。
「敗戦」と呼び方を変えるだけで、より直接的でぐっと胸に刺さる感じがします。
この国の人たちは(もちろん私も)戦争はいけない、忘れてはいけない、繰り返してはならない、と言っている割には「敗戦」という言葉を用いません。「終戦」という言葉にはもう二度と戦争をしないという意味も込められているという後付のような理由もあるそうですが、少々美化する効果も敗戦という事実をなんとなく濁す効果もある。このあたりに我々国民の認識の甘さを感じます。

敗退を「転進」といってみたり、そのほかノモンハン「事件」、近頃でこそ日中戦争と呼ぶようになった支那「事変」。内容と事実が一致しない呼称を使うのはわれわれ日本人の特徴なのでしょうか?いつまでも「終戦」と言っているとそのうち同じ過ちを繰り返すのではないかと思ってしまいます。

なので私は「敗戦記念日」と呼ぶことにします。

著書の内容については、アッツの気候風土等の説明がもう少しあったらな、と思いました。
一部誤植もありました。ほんとは五つ星あげたいんですが…。

★★★★

『「山崎軍神隊」の悲劇は遠い遙かな出来事ではなく、現代日本とは無縁のものではない。今の日本にそして明日のわれわれに、表現や装いのみを変えて降りかかってくる可能性のきわめて強い切実なつらくて、やりきれない、そして大変な問題なのだ。』 by牛島秀彦
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