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陸奥爆沈

『陸奥爆沈』著:吉村昭

平成21年12月8日読了。

戦時中に起こった戦艦陸奥の爆沈事件を題材にした作品です。

海軍が誇る戦艦陸奥は長い間連合艦隊の旗艦として活躍していましたが、昭和18年に謎の爆発を起こして瀬戸内海に沈んだそうです。
著者は現地踏査、資料調査、関係者口頭確認作業などをもとに爆沈の原因は敵襲や弾薬の自然発火事故ではなく、人為的なもの-乗組員の放火-ではないかという推論を建てています。

私がこの本で感じたことは、つまり著者の推論をとおして感じたことは、対外的には完璧を誇っているように見える戦艦もその中の人間の個の力により簡単に沈むということ。
ぱっと見、堅固な鉄の塊でそう易々とは沈まないと思われた海軍主力の戦艦陸奥、どちらかといえば無機質で軍事力の象徴っぽいですが、その内部、つまりそこには多くの人が規律や秩序の基に有機的に生活しているわけです。
そうした規律と秩序が守られてこそ、戦艦陸奥の威厳ある姿は存在しえていたのです。
そしてその有機的部分に乱れが生じた時、陸奥は沈んだのです。

身近なところにも置き換えられるような気がしてなりません。

本書には陸奥以外にも人為的なものと思われる艦船の爆沈が幾例か書されています。
陸奥が最初の事例ではなく、また一度や二度ではないということです。
なんか学ぶべきところがありそうです。

あと本作品は、著者が実際に爆沈現場へ赴くところから始まり、容疑者の故郷を訪ねる場面で結ばれています。これは戦争という背景と調査成果の蓄積という手法からくるのっぺりとした空間から、陸奥爆沈という一事件をくっきりとトリミングすることに成功していると思いました。
 
やっぱいきつくとろこは人間。人対人。この部分が大事だと改めて感じさせられた一冊でした。
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